9月4日NPC高等学院では、わんわん動物園と連携して、避難訓練を行いました。通常の避難訓練では教室から安全な運動場へ・・・というのが一般的だと思いますが、当校には多くの犬がいます。そのため当校の避難訓練では「犬の避難訓練」がセットになって行われます。今回はそのご報告をいたしましょう。
実はこの日はわんわん動物園にいる犬たちも避難訓練の対象になるため、わんわん動物園は休園となります。
9月4日(月)12:30になって、地震発生が先生によって宣言されると学生たちは一斉に机の下に隠れ、防災訓練が開始されました。
地震の揺れが収まり、周囲の安全を確認した後、学生たちは近くの川が決壊した想定で、犬の救助に向かいます。
なぜ、救助に向かうかと言うと、今から9年前、愛知県岡崎市を襲った集中豪雨でわんわん動物園の近くを通っている乙川(おとがわ)の堤防が決壊し、わんわん動物園が水没してしまったという経験があるからです。この時には当校の校長やわんわん動物園の園長をはじめとする動物園のスタッフたちが夜中に出動し、犬たちの救出に向かいました。(この様子は一部NHKの朝のニュースでも放映されました。)この時の雨の勢いはとても激しいもので、堤防決壊からわんわん動物園がひざ上まで水没するまでわずか30分程度だったといいます。こうした経緯を校長から説明され、学生たちは「犬の命を守る大切な訓練」と認識を新たにして、犬の救出を開始しました。
一通りわんわん動物園の全頭数が避難を終了したのは先生が最終確認を行って戻ってくるまでで33分でした。よく頑張ったとも言えますが、実際に豪雨で足元が悪くなっていた場合は不測の事態も予想され、そうした場合はもっと時間がかかってしまう可能性もあります。
それだからこそ、こうした「危険」への認識がとても大切だとも言えます。
避難完了後、学生たちは犬たちがいる部屋などを掃除して、きれいにしてから元の部屋へ犬たちを戻しました。
ともあれ、皆さんお疲れさまでした。